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世界で最も成功した日本人指揮者と言える小澤征爾。若いころからヘルベルト・フォン・カラヤンやレナード・バーンスタインといった巨匠に才能を認められ、ボストン交響楽団をはじめとした名門の音楽監督を歴任してきた。2002年にウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートを指揮。2016年にはグラミー賞(GRAMMY®)にも輝くなど、日本のクラシック音楽界にもたらした功績は計り知れない。彼の指揮は、常に楽譜に忠実。音色は透明で、リズムは歯切れよく、フレージングはしなやか。年齢を重ねても、そうした音楽作りは決してぶれることがなく、瑞々しい感興を湛えている。