

清らかなポップソングを歌い、“花の82年組”のアイドルたちの中でも大きな印象を残した堀ちえみ。大阪出身の彼女はオーディションに合格したのをきっかけに上京し、1982年に「潮風の少女」で歌手としてデビューした。愛らしい雰囲気と甘い響きを持つ歌声によって一躍人気アイドルとなる。少女の恋愛模様を歌う楽曲は作品を重ねながら変化を見せ、徐々に大人びた味わいをまとうように。そんな中で最大のヒットを記録したのが「さよならの物語」(1983年)だった。またテレビドラマにも積極的に出演したので、そちらで彼女を記憶しているファンも多いだろう。デビューから5年にわたる活動の末に引退するも、やがて芸能界に復帰。2001年以降は歌手としての活動も再開した。その歌の魅力は大人になってからも健在である。