

1987年にデビューした国府弘子は、クラシックピアノの確かなテクニックとアメリカで学んだ本場のジャズセンスで人気を集め、その軽やかで都会的なタッチの音色は当時のテレビ番組やCMに数多く使われた。ロサンゼルスとブラジル、リオで録音された1991年のアルバム「ライト・アンド・カラー」でブラジルのジャズミュージシャン、イヴァン・リンスと共演後、ブラジルとラテンは彼女の作品作りの一つのキーワードになっていく。2004年にはニューヨークでピアノトリオアルバム「ニューヨーク・アンカバード」を録音、改めてジャズピアニストしての実力の高さを証明した。彼女の奏でる力強さと繊細さにあふれた音楽は気分をとても前向きにしてくれる。