

ソフトにささやきかけ、感情の高まりとともに内なる葛藤を振り絞るように歌う。バンド活動を経てギターサウンドが特徴のロックをベースに、広東ポップ独特の繊細な世界を表現する。ドラム、ピアノを加えたシンプルな構成を重視し、歌詞を切々と丁寧に、そしてストレートに訴えかける。思春期をニュージーランドで過ごし、日本留学経験もある周國賢 (Endy Chow) の幅広い芸術体験と思索が、曲に奥行きを持たせる。名作とされる映画、舞台になぞらえたもの、意外性を持ったものなど、曲タイトルの付け方にも独自の感覚が生かされている。