

ややハスキーな声質を生かしながら、アップビートの切れ味良いポップや、広東オペラの旋律を生かした歌謡(懐メロも含む)、洋楽カバーなど、どのジャンルでも自らの世界を構築できる実力派ヴォーカリスト。古風なヒロインの悲恋から、現代女性のはつらつとした生き方までを鮮明な物語として歌い描く。1980年代から活動を続ける息の長さに加え、映画、ドラマでの演技力も高く評価されており、一人の女性としての生き方も広く尊敬の対象となっている。笑顔に悲哀を、悲哀に慈愛を忍ばせ、しっとりと人生を歌い上げるナンバーなど、キャリアとともに彼女のトータルな魅力が作品をより味わい深いものとしている。