ジョニ・ミッチェル、キャロル・キングに代表される良質なアメリカ音楽から受けた影響を日本のポップスに反映させ、見事に昇華させたシンガーソングライター、五輪真弓。1970年代初期からライブハウスや米軍キャンプなどでライブ活動を始め、ロサンゼルスで録音したアルバム「少女」で1972年にデビュー。1960〜1970年代の洋楽のテイストを取り入れたオーセンティックな楽曲が魅力的な彼女は、シングル "恋人よ" のヒットにより、国民的アーティストとなる。一流ミュージシャンたちによるバンドサウンドと豊潤な響きを感じさせるヴォーカルは、後の日本のシンガーソングライターにも大きな影響を与えた。