『ラブライブ！虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』は、『ラブライブ！』シリーズのうちの一作であり、シリーズに変革をもたらした作品。登場メンバー全員でユニットを結成して活動した過去作とは異なり、本作の主役はソロのスクールアイドルたち。それゆえ発表される楽曲も、テレビアニメ主題歌やアルバムリード曲といった一部を除きソロ曲やユニット曲が中心で、従来以上にメンバーの個性を際立たせる粒ぞろいのものばかりだ。また、シリーズで初めて追加メンバーが登場し、“9人のアイドル”という『ラブライブ！』シリーズの固定観念を更新した作品でもある。その一方で、特に全員で歌われる楽曲など、シリーズの全体で表現される青春感やきらめきは変わらない。シリーズの最も大事なポイントは守りながらも革新をもたらした作品の楽曲を通じて、単一のユニットでないからこその個性あふれる楽曲と歌声を味わい、自分の“推し”を見つけてほしい。