はじめての メルセデス・ソーサ

1935年にアルゼンチンの北西部トゥクマンに生まれ、労働者の家庭で育ったフォルクローレ歌手のメルセデス・ソーサ。幼い頃から民謡を歌っていたが、プロとしての道が開けたのは60年代半ば。音楽を通した社会変革運動ヌエバ・カンシオーンの中心的存在として活動した。バックボーンにある不屈の精神力はたくましい歌声にそのまま反映され、庶民の声を代弁する歌手として高い評価を受けた。晩期となる80年代には若手音楽家の作品も積極的に取り上げるなど、意欲的な姿勢を崩すことはなかった。このプレイリストでは、彼女を代表する名唱の一つ “Alfonsina Y El Mar” をはじめ、50年を超える長いキャリアを一聴できる楽曲の数々をピックアップ。