

1960年代後半から1970年代半ばにかけてフランスで絶大な人気を誇ったミッシェル・ポルナレフ。作詞作曲だけでなく編曲や演奏まで巧みにこなすその才能は、一人ビートルズなどと讃えられた。日本でも彼の曲がCMで繰り返し使われるなど、フレンチポップの象徴的存在として今なお根強い人気を誇っている。彼は叙情的な美しいメロディを英米型のエッジの利いたサウンドで展開し、言葉中心の伝統的シャンソンでもなく、シンプルなイエイエでもない、若者の自由な生き方そのものとしての新しいポップスを開拓した。まさに、フランスのロック世代が初めて生んだ世界的スターである。