はじめての マックス・リヒター

はじめての マックス・リヒター

作曲家ルチアーノ・ベリオに師事し、スティーヴ・ライヒの作品にピアノ奏者として参加した経歴を持つマックス・リヒターは、1966年ドイツ出身。弦楽器やピアノ、ときにエレクトロニクスと融合して奏でられる彼の音楽の多くは、持続音を多用し、調和と不協の交錯によるハーモニーが特徴である。ミニマルミュージックの影響を感じさせながらも、描かれる世界はどこまでも美しく平穏。コンサートホールでの鑑賞だけでなく、個人が音楽にアクセスする時代を予見して創作する姿勢は見事だ。彼の音楽を味わう上では、「聴く」というよりも「まとう」という表現の方が適切かもしれない。村上春樹の文章を英語で朗読した 「Flowers for Yulia」など、感度の高いリスナーを刺激するだろう。

国または地域を選択

アフリカ、中東、インド

アジア太平洋

ヨーロッパ

ラテンアメリカ、カリブ海地域

米国およびカナダ