はじめての マイケル・ティルソン・トーマス

はじめての マイケル・ティルソン・トーマス

ロサンゼルス出身のマイケル・ティルソン・トーマスは、1969年にボストン交響楽団の指揮者としてデビューした。1970年代初めに同楽団とドビュッシーの管弦楽曲を鮮やかに表現して注目を集め、その後数々のオーケストラと共演。長年にわたりサンフランシスコ交響楽団の音楽監督として活躍し、ロンドン交響楽団の桂冠指揮者という称号も持つ。マーラーをはじめ編成の大きな管弦楽の指揮に定評があり、切れの良いリズム感と多彩な響きを導くハーモニー感覚が魅力。丹念に楽譜を読み取り、繊細でありながら大らかさをたたえるなど、多くの聴衆を魅了する才能を持ち合わせている。New World Symphonyの創設者兼芸術監督、音楽教育とコンサート体験の再創造に関するプロジェクトのプロデューサーでもあり、音楽文化への貢献も目覚ましい。