

オペラ歌手の息子としてニューヨークで生まれたボビー・マクファーリンは、声を楽器のように自在に操りボディパーカッションも交えて歌う、希代のヴォイスパフォーマー。下積みが長く、本格的なデビューは30歳を過ぎてからだったが、自身の声だけで録音した "Don't Worry, Be Happy" が1988年に全米で大ヒットを記録し、一躍スターダムに上った。ポップな人気に安住せず、つねにチャレンジングな姿勢で活動を続け、チック・コリアとのデュオ、歌手だけを集めて結成したヴォイセストラの活動、さらに指揮者としてオーケストラでタクトを振るなど、ジャンルの壁を楽々と超えて活躍している。