

英国サリー州出身のピーター・ガブリエルは、自身が結成したジェネシスのヴォーカリストとしてデビュー。コンセプト面でも重要な役割を担うも、1975年に脱退し2年後にフォーキーな曲調のシングル "Solsbury Hill" でソロ活動をスタートした。ロックサウンドを基盤にしながらも、シンセサイザーやゲートリバーブなど新しいテクノロジーを取り入れ、同時に世界中の土着性の高い音楽的エレメントを次々に導入。アフリカ音楽のコーラスやビートを導入した反アパルトヘイトの楽曲 "Biko"、尺八の印象深いリフレインを持つファンキーなヒット曲 "Sledgehammer" など、広大な音楽の裾野を背景にした作風で、長きに渡るキャリアを築いている。