

1969年、ポーランド・ワルシャワ出身。当代きっての名ピアニストの一人として、世界各地の著名なオーケストラと共演するなど、国際的に活躍している。レパートリーの中核をなすのは、バロックから古典派、ロマン派にいたるドイツやオーストリアの大作曲家たちの作品だ。加えて、ショパンやシマノフスキといった母国先達の楽曲も得意としている。疾走するフレーズでの一音一音の粒立ちのよさ。一転して、ゆったりとしたパートでのリリカルな表現。そのダイナミズムと澄んだ音色を生かしたピアニズムは、一瞬にしてリスナーの耳をくぎ付けにする力を持っている。ここでは、そんなアンデルシェフスキのキャリアを象徴する音源を存分に堪能することができる。