サド・ジョーンズとエルヴィン・ジョーンズと、共にジャズミュージシャンの弟2人を持つミシシッピ州出身のピアニスト。落ち着いた演奏から紡ぎ出される優美なサウンドは、ジャズの芸術性をたたえる神々しさすら感じられるよう。流麗なシングルトーンにはバド・パウエルやテディ・ウィルソンの影響が感じられるが、その独自のサウンドには熟練の技が光っている。ミュージカルナンバー "Little Girl Blue" では、彼ならではのやさしい表現力が人気となり、生涯の定番となった。自らリーダーとなり晩年まで続いたザ・グレイト・ジャズ・トリオでは、初代のメンバーのロン・カーター、トニー・ウィリアムスと共に、数多くの名演を残した。