

1960年代から1970年代にかけて、スカ、ロックステディ、レゲエと変容していったジャマイカの音楽シーン。その重要な時代に、リードボーカルのトゥーツ・ヒバートを中心に結成され、数々の名曲を残した歴史的コーラスグループ、トゥーツ & ザ・メイタルズ。「Monkey Man」、「Bam Bam」、「Pressure Drop」に代表される3人の美しいハーモニー、R&Bに通じるファンキーでソウルフルなボーカルは、魅力的で色あせない。同時に「54-46 Was My Number」など、歌を通して困難や苦悩と戦う反骨精神を体現した存在自体が、ジャンルも時代も超えて共感を呼ぶ。