はじめての テディ・ウィルソン

はじめての テディ・ウィルソン

テキサス州生まれのピアニスト、テディ・ウィルソン。シカゴのグランドテラス・カフェでピアノ奏者の職に就いていたが、1935年に人気絶頂だったクラリネット奏者ベニー・グッドマンのトリオに誘われることで、知名度が一気に広まった。左手の流麗なストライド奏法に加え、メロディアスなラインを紡ぐ右手のシングルトーンが特徴的で、ブルースフィーリングを蓄えながらもそのピアニズムは優雅さを失うことがない。伴奏者としての才能も発揮し、数々の名歌手をサポート。中でも Billie Holiday の名盤とされる録音に多く携わり、レスター・ヤングをはじめ重要なスウィング派との共演により、ジャズ史に名を残した。