アラニス・モリセットのバンドで活動していたテイラー・ホーキンスが、フー・ファイターズに加入したのは1997年のこと。ニルヴァーナのドラマー、デイヴ・グロールが率いるバンドの新ドラマーに抜てきされたプレッシャーは、想像に難くない。しかし彼は確かなテクニックと圧倒的なパワー、そしてユーモアを兼ね備えたプレイで見事期待に応え、モダンロック界を代表するトップドラマーの一人へと上り詰めた。また、あらゆるジャンル／サウンドに貪欲に取り組むホーキンスの姿勢は、フー・ファイターズの音楽性にも影響を与え、数多くのヒット曲を生み出す原動力となった。ソロプロジェクトのTaylor Hawkins & The Coattail Ridersを筆頭に、サイドワークもバラエティに富んでいる。ナンシー・ウィルソンからコヒード・アンド・カンブリアまで、数多くのアーティストの作品にも参加した。2022年3月、50歳の若さで惜しまれつつ亡くなったホーキンス。このプレイリストには、彼のロックンロールへの情熱が息づいている。