

ラテンジャズ界発展の立役者として重要な役割を果たしたチコ・オファリルは、1921年、キューバ生まれ。1940年代後半、NYへ渡り、作曲家/編曲家として活躍、ベニー・グッドマンやスタン・ケントンなど、多くの人気楽団の楽曲を手掛けて頭角を現した。1950年マチートに提供した、キューバ伝統のリズムとビバップを融合させた大作 "Afro-Cuban Suite" が高く評価され、アフロキューバンジャズという新たなジャンルを生み出すきっかけとなった。そのソリッドで力強いホーンアレンジと、パーカッションを全面に押し出したエキゾチックなサウンドは、時代を超えてクラブミュージック界からも支持されている。ディジー・ガレスピーなど、多くのジャズミュージシャンから愛された熱狂のリズムに酔いしれよう。