

ロシア出身の作曲家、ピアニスト、そして指揮者で、19世紀末から20世紀前半にかけて活躍したセルゲイ・ラフマニノフ。貴族の家庭に生まれ、早くから音楽の才能を現した彼は、チャイコフスキーにも認められた神童だった。だが、ロシア革命が起こると、直ちにアメリカへ移住。以後、二度と祖国の地を踏むことはなかった。彼の音楽は華やかさと郷愁のバランスが絶妙で、民謡、聖歌、教会の鐘の音といったロシア的な要素がふんだんに盛り込まれている。また、ラフマニノフは当時世界最高のピアニストの一人だったこともあり、ピアノの分野に傑作が多いのも特徴。「Piano Concerto No. 2 (ピアノ協奏曲第2番)」をはじめ、フィギュアスケートやCMでもおなじみの楽曲を数多く残した。