はじめての ジョゼフ・ブローニュ・シュヴァリエ・ド・サン=ジョルジュ

はじめての ジョゼフ・ブローニュ・シュヴァリエ・ド・サン=ジョルジュ

明朗かつ優美で喜びにあふれた曲調は、同じ時代を生きたモーツァルトを思わせる。1745年にカリブ海に浮かぶグアドループ島(当時フランス領)で生まれたジョゼフ・ブローニュ・シュヴァリエ・ド・サン=ジョルジュは、パリで音楽教育を受け、作曲家、そしてヴァイオリンのヴィルトゥオーゾとして活躍した。一方で、フェンシングや射撃、馬術や水泳の名手でもあった彼は、奴隷解放運動のリーダーとしても活躍し、革命さなかの1790年には約1,000人の民兵を率いて戦った。このプレイリストでは、華麗なテクニックの見せ場を盛り込んだヴァイオリン協奏曲、ヴァイオリンと鍵盤楽器のためのソナタ、交響曲、そして、オペラ『L’amant anonyme』などからの楽曲で、サン=ジョルジュの音世界を堪能できる。