

その伸びやかで艶のあるテナーサックスと甘い歌声で、R&Bのみならず、ポップシーンでも話題を集めたジュニア・ウォーカー。ジャンプブルースや初期のR&Bに影響をうけた彼は、自らのバンド The All Stars を率いて活動を開始。1960年代にはMotownと専属契約を果たし、James Jamerson のグルーヴィーなベースが光る名曲 "Shotgun" をリリースした。その後、バンドの解散と再結成を経て、歌うように奏でられるテナーサックスのサウンドで数々の良作を残すことに。彼が生み出した、食い込み気味で高域から始まる印象的なラインや低域での絶妙のブロウは、その後のR&Bやロックンロールにおけるサックスフレーズの定番となっていると言っても、過言ではないだろう。