はじめての ジェームス・ムーディ

はじめての ジェームス・ムーディ

ビバップを代表する多くの演奏家同様に、ディジー・ガレスピーの楽団を足掛かりにソロデビューを果たしたジェームス・ムーディ。彼の出世作 "I'm in the Mood for Love" での歌心あふれる即興ソロパートは、のちにエディ・ジェファーソンが歌詞をつけたほど。1970年代に入ると、ポップなソウルナンバーにも積極的な姿勢を示し、持ち替え楽器のフルートを効果的に使用して "The World Is a Ghetto" などをヒットさせたほか、時折自らヴォーカルを披露することも。サックスを通じて人生を謳歌し、生涯にわたってジャズの魅力をたたえたアーティストの功績を俯瞰してみよう。