

ザ・ジャム解散後、ポール・ウェラーがミック・タルボットと共に1982年に結成したユニット。ビンテージな風合いを醸し出すソウルチューンが際立つファーストアルバム「カフェ・ブリュ」は、パンクのイメージが強かったザ・ジャムから一転、ウェラー本来の音楽嗜好が開花したことを告げる名作となった。 R&Bやジャズ、ニューウェイブ、ボサノヴァなど、さまざまなサウンドを取り込みながら洗練されたポップスを生み出し続けた彼らは、セカンドアルバム「アワ・フェイヴァリット・ショップ」で全英1位を獲得。間口の広いポップソングでありながらもメッセージ性の強い歌詞もその特徴で、政権を痛烈に批判し、労働者の連帯を訴えた"Walls Come Tumbling Down"などには、ウェラーの反骨精神が込められている。