

アルゼンチン出身のサックス奏者/作曲家であるガトー・バルビエリは、1950年代からラロ・シフリンのオーケストラに参加するなど、本格的に音楽活動をスタート、1960年代はフリージャズの精鋭として活躍した。やがて自己の音楽的ルーツである南米音楽と、スピリチュアルジャズを融合させた独自のサウンドを模索、1970年代にはアルバム「Chapter One: Latin América」などラテンジャズの名盤をはじめ、哀愁のメロディと叫ぶような力強い演奏で多彩な作品を世に送り出した。また、映画の主題曲 "Last Tango" の作曲者としても知られ、この曲でグラミー賞 (GRAMMY®) を受賞している。キャリアを通じて、ラテンのスピリットで吹き続けた情熱のサックスを堪能してほしい。