はじめての エリス・マルサリス

はじめての エリス・マルサリス

音楽家、そして、教育者として、米ジャズ界に多大な貢献を果たしたエリス・マルサリスは、クラシックとジャズを学び、1950年代から1960年代にかけてジャズピアニストとして活躍。1970年代には、生まれ故郷のニューオーリンズに戻って教育者となり、ハリー・コニックJr.、テレンス・ブランチャード、ニコラス・ペイトンなど、多くの才能ある音楽家を輩出。また自身の子供たち、ブランフォード・マルサリス、ウィントン・マルサリス、Delfeayo Marsalis、Jason Marsalisの4人の息子をトップミュージシャンに育て上げ、中でもブランフォードとウィントンの2人は、1980年代以降のモダンジャズ界の中心的存在に成長した。ピアニストとして、息子たちのリーダー作に参加し、楽曲のメロディの特徴を瞬時に見出して軽快にスウィング、また、ツボを押さえた伴奏で共演者の個性を引き出す能力の高さは、世代を超えて多くのミュージシャンから高い支持を集めた。1980年代半ばからは、精力的にリーダー作を録音。ピアノトリオでスタンダードを中心に吹き込んだ『Heart of Gold』や、エリントンのゆかりの楽曲を集めたピアノソロ『Duke In Blue』など、数多くの秀作をリリースした。近年は、長年に渡るジャズ界への功績に対して多くの栄誉を授与され、アメリカを代表する音楽家の一人となったが、2020年4月1日、85歳でこの世を去った。ここではリーダー作の他、ブランフォードやウィントンとの共演作から代表的な演奏を選曲。どの楽曲からも、エリス自身の人柄を表したようなジャズの良心を感じることができるだろう。

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