

1915年フランスに生まれたエディット・ピアフ。低音のハスキーヴォイスで、哀切感豊かに歌う彼女の歌声は、歌詞を理解出来ずとも、人生というものを感じさせることができる。歓びとメランコリー、この相反する感情を同時に表現することのできる、類いまれなシャンソン歌手だ。1930年代後半には、パリのキャバレー界で、一躍スターの座につくこととなったピアフ。第二次世界大戦後、海外にも活躍の機会を得たピアフは、今では彼女の代表曲となった "ラ・ヴィアン・ローズ" の大ヒットにより、その名を全世界に知らしめるところとなった。彼女の影響力はシャンソン界のみならず、ポップシーンにも広く及んでいる。