

同じ音階の高低の音を同時に弾くオクターブ奏法を確立。1960年代以降のギタリストに決定的な影響を与えたウェス・モンゴメリーは、30歳を過ぎてからソロデビューした遅咲きの大器。オルガンのジミー・スミス、ヴィブラフォンのミルト・ジャクソンといった名手たちとも共演した。親指1本で弾くシングルトーン、ブラックネスに根ざしたスインギーでファンキーな演奏が特徴。ラテンやポップスもレパートリーに取り入れ、ストリングスをバックに録音した1967年のアルバム「A Day In The Life」が大ヒット。翌年、45歳の若さで亡くなったウェスの短いながらも充実した活動は今日のジャズに絶大な影響を与えている。