はじめての イルジー・ビエロフラーヴェク

はじめての イルジー・ビエロフラーヴェク

イルジー・ビエロフラーヴェクはチェコの指揮者。1960年代に巨匠セルジュ・チェリビダッケのもとで研さんを積み、国際的なコンクールでも受賞した。民族性と現代感覚をバランスよく折衷させ、緻密なスコア解釈で生き生きとした音楽を作り上げるのが特徴。特にアントニン・ドヴォルザークの流れをくむヨゼフ・スークやマルティヌーといった同郷の作曲家への思い入れは強く、多くの名演を残している。また、チェコの数々のオーケストラからも信頼され、同国の音楽文化継承に強く貢献した。2017年に惜しくも逝去したビエロフラーヴェクを偲び、このプレイリストを味わいたい。彼が残した音源が広範囲の作曲家に渡り、いずれも安定感のある美しい音楽であることが実感できる。