2006年に結成、2007年の「All Hour Cymbals」で衝撃的なデビューを飾ったイェーセイヤー。トリッピーなサイケデリアの一方で、意識をクリアに覚醒させていくアコースティックでフォーキーなギターが鳴り、いにしえの民族音楽やアフロポップとスペイシーなエレクトロニカが溶け合う。そんないくつものギャップをスリルと驚きに変えていく即興的なサウンドとアプローチによって、Dirty Projectors などと共に、2000年代のニューヨーク・ブルックリンで起こった先鋭的なポストパンク／エクスペリメンタル・ロックのムーブメントをけん引した。その研ぎ澄まされた感覚は、2016年に4年ぶりに発表された4作目のアルバム「Amen & Goodbye」でも健在ぶりを証明されている。