

2008年、当時の自身の年齢を冠したアルバム『19』で鮮烈なデビューを果たし、英国のみならず世界を代表する歌姫となったアデル。ストリングスとピアノの織りなす旋律と圧倒的な歌唱力とのコンビネーションでかたどられた彼女の楽曲は、クラシックとモダンを絶妙に兼ね備えている。竜巻のようにパワフルなソウルをとどろかせる「Rolling in the Deep」から、深い情感を呼び起こす「Hello」のようなバラードまで、その歌声はときにハスキーにかすれながら聴く者の魂を震わせ、ときに艶をまといながら聴く者の内面を癒やしていく。