動画投稿サイトへの投稿、オーディションへの参加等で話題を集め、高校生にしてメジャーデビューした早熟の才、ぼくのりりっくのぼうよみ。卓越したリリックセンスと憂いを帯びた声がその特徴だが、そうした"詩情"はミュージックビデオにおいても発揮されている。若者の揺れる心情をリリカルな映像とストーリー、そして共通キャストで描くドラマ仕立ての作品群はその解釈が議論を呼ぶ話題作に。また本人が出演する作品も魅力的で、爽やかでポップな作風や、ジャジーで退廃的なパフォーマンスなど、リリック同様に縦横無尽ともでもいうべき自由度によりさまざまな世界観が描かれている。