はじめての あがた森魚

はじめての あがた森魚

あがた森魚は日本のフォーク界屈指の異端児だ。ボブ・ディランと小説家、稲垣足穂からの影響を公言する彼は、デビュー当初に林静一の同名劇画からインスパイアされた「赤色エレジー」(1972年)を大ヒットさせ、シーンの最前線に躍り出る。しかし以降はまるで旅をするように変化を繰り返してきた。1981年にニューウェーブバンドのヴァージンVSを結成したかと思えば、1987年にはアルゼンチンタンゴを下敷きにした作品『バンドネオンの豹』を発表。1990年にはアルジェリア発祥のライを音楽性に据えたユニット、雷蔵を結成し、ソロでは2001年に小学生時代の記憶を昇華させたアルバム『佐藤敬子先生はザンコクな人ですけど』を出すなど、ジャンルも形態もイマジネーションの源泉も、実に多岐にわたる。その世界はどこかレトロなようで誰も体験したことのないメロディや音で満たされ、奔放極まりない。変幻自在のあがたワールドは今日も更新され続ける。

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