「縦ノリのプレイリストを作りました」と、どんぐりずのトラックメイカー／プロデューサーであるチョモはApple Musicに語る。「2022年をたくさんの人にできるだけいい年にしてもらいたいと思っているんですけど、そのために何が必要かを考えたところ、ぶち上がることが大事なんじゃないかなと思いまして。でもぶち上がるために何が必要かというと、もう横ノリではなく縦ノリなんですね」どんぐりずの2人が近年好んで聴いている楽曲が並ぶこのプレイリストから、彼らの変幻自在なサウンドメイクの神髄を解き明かすこともできそうだ。「意識しているわけじゃないけど、にじみ出た影響みたいなものが少なからずありますね」とチョモは言う。そしてラッパーの森は、ブラック・スターの「Definition」について詳しく語ってくれた。「この曲はタリブ・クウェリのちょっともたつきながら後ろ後ろに乗せてく感じがやばいなと思って。あとモス・デフのラガソウルを感じるフロウ。シンプルに、ラップってやべえっていう初期衝動を感じて、ずっと大好きです」。おそらくこの“初期衝動”というのも重要なワードだろう。このプレイリストに収録された多くの曲からも初期衝動を呼び覚ますような刺激が感じられるし、それはもちろん、どんぐりずの楽曲にも息づいている。そして2人に2022年の構想を尋ねると、「自分らから発信する素材は去年よりも増えていくんじゃないかと、期待も込めて思っています」とチョモ。ハイペースに動いた2021年を超える活躍が期待できそうだ。「ざっくりだけど桜が咲くころ、ぶち上げソングを出したいなと思っていて。いい感じの1年になっていくと思います」と加えた。そして森はこう締めくくった。「前作を超えるラップをしたいと思っています。やばい曲を作るんで、よろしくお願いします」