

空間オーディオによるロン・ユーの『大地の歌』制作舞台裏
「このパンデミックのさなか、上海交響楽団がこれら2つの名曲の“共演”を実現できたことに大きな喜びを感じています」とApple Musicに語るのは、世界的な指揮者であり同楽団の音楽監督を務めるロン・ユー。その2つの名曲とは、1907年から1909年にかけて作曲されたマーラーの『The Song of the Earth』(『大地の歌』)と、現代中国の作曲家Xiaogang Yeによる同名の作品だ。「これらの交響曲の歌詞は、いずれも唐代の漢詩に由来しています」とユーは付け加える。「私たちはレコーディングの過程で、およそ1世紀の時を隔てた2つの交響曲の会話の橋渡しをしたのです」。ロン・ユーはこのショートフィルムでその過程を紹介し、これらの楽曲を多次元サウンドの空間オーディオでレコーディングすることの真の価値を提示していく。「全く新しい次元のリスニング体験をしてもらいたいのです」とユーは続ける。「これは今までにないこと。Apple Musicの空間オーディオとのコラボレーションで、この歴史的な対話を成し遂げられたことを誇りに思っています。東洋と西洋の対話。20世紀と21世紀の会話。オーストリアと中国の作曲家の時を超えた交感。私たちはこのような対話が非常に多彩なサウンドスケープを生み出し、異なる音世界に命を吹き込むと考えています。楽しんでもらえたらうれしいです」