

空間オーディオによるアリス=紗良・オットの『Echoes of Life』制作舞台裏
「過去について知ることは重要ですが、未来を見つめて時代とともに進化することも同様に重要なのです」。ドイツ人の父と日本人の母を持つピアニスト、アリス=紗良・オットはApple Musicにこう語る。この言葉はゴンザレス、武満徹、アルヴォ・ペルト、ジョルジ・リゲティといった作曲家たちの楽曲とショパンの前奏曲を組み合わせた2021年のアルバム『Echoes of Life』のプログラムにも当てはまり、これを空間オーディオでレコーディングした彼女の音楽に対する姿勢とも一致するものだ。オットはこのショートフィルムで、ジャンルを超えた音楽の聴き方がこのアルバムに与えた影響と、自分の作品を初めて空間オーディオで聴いた時の圧倒的な経験について語っている。