

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離 (ディスタンス) (字幕版)
90年代を代表するロマンス映画となったリチャード・リンクレイター監督作『ビフォア・サンライズ 恋人たちの距離』。ヨーロッパを旅する長距離列車の中で偶然出会ったアメリカ人青年とフランス人の女子大生が、何故か心惹かれあいウィーンで途中下車、翌日の朝を迎えるまでの時間を共に過ごす。たった一夜限り、タイムリミットのある2人は夜通し街を歩きながら会話を重ね、お互いを少しずつ知り、やがては相手がかけがえのないソウルメイトであることを確信する。監督の実体験を基にした秀逸な脚本を、当時どちらも映画界注目の若手スターだったイーサン・ホークとジュリー・デルピーが、フレッシュにそしてどこまでも自然体で演じ、本当の恋人同士のようなケミストリーを見せる。舞台となったウィーンの街並みもロマンティックに切り取られ、20年たっても決して色褪せない "ボーイ・ミーツ・ガール" の傑作。監督と主演2人のコラボレーションは、その後2004年の『ビフォア・サンセット』、2013年の『ビフォア・ミッドナイト』へと続くことになる。