Nujabes

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Nujabesについて

独自の美意識で描き出す、情感豊かで壮大なサウンドスケープ。穏やかに心を癒やすようなインストゥルメンタルの世界が時代や国境を超えて愛され、ローファイヒップホップが発展する土壌を築いた日本人ビートメイカー、Nujabes。ジャズやソウルミュージックはもちろん、ブラジル音楽、アンビエント、さらにはクラシックなどにも及ぶ膨大なアーカイブから卓越したセンスで選び抜いた珠玉のループを軸に構築されたキャリア初期の楽曲から、生演奏を効果的に取り入れることで表現の幅を広げ、音楽的な成熟を見せた後期の作品まで、Nujabesは決して長くはないキャリアの中で確実に成長を遂げながら、一貫した音の世界を作り出した。1974年生まれ、東京出身。1990年代後半から渋谷で自ら運営するレーベルとレコード店を拠点にインディペンデントなスタンスで活動を始めた彼は、瀬場淳(Seba Jun)というアーティスト名でも知られる。Nujabesの音楽性の最大の特徴は、オーガニックな肌触りのある音選びとセンスあふれる構成力で生み出された、メロウで哀愁すら感じさせるメランコリックな音響空間。クラブサウンドでありながら日常生活のさまざまな場面にも自然に溶け込む心地いいグルーヴはヒップホップの枠を超える人気を獲得しており、テニスプレイヤーの錦織圭が選曲したコンピレーション『Kei Nishikori meets Nujabes』がリリースされていることからも、Nujabesが幅広い層に愛されているのがうかがえる。インストゥルメンタルで強烈なオリジナリティを表現できる確かなプロダクションスキルとセンスを持ちつつも、ファイブ ディーズのPase Rock、テリー・キャリアーといった海外のアーティストとも共作し、数々のラップ/ボーカル曲を生み出している。特に2000年から始まったラッパーのShing02とのコラボレーションによる、壮大な音楽叙情詩ともいえる『Luv(sic)』シリーズは、一切の妥協も許さない彼ならではの美学が存分に発揮された代表作だ。また、主題歌を含む複数の楽曲をサウンドトラックに提供した2004年のアニメ『サムライチャンプルー』が海外でも人気を博した影響もあり、2010年代後半から世界的なムーブメントになったローファイヒップホップのパイオニア的な存在としても語られることが多い。2010年の急逝後も、彼の遺した美しいサウンドスケープは、世代、国境、言語といった壁を超えて世界中のリスナーを魅了し続けている。

出身地
Tokyo, Japan
生年月日
1974年2月19日
ジャンル
ヒップホップ/ラップ
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アフリカ、中東、インド

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ヨーロッパ

ラテンアメリカ、カリブ海地域

米国およびカナダ