刺激的なトラックの上で聴かせるパンチの効いたラップで人気のFivio Foreignは、ヒップホップのサブジャンルとして知られるドリルミュージックの中でも、特にブルックリンドリルを代表するラッパーだ。ブルックリンのイースト・フラットブッシュ出身で2010年代初頭に本格的な音楽活動を開始し、2019年の「Big Drip」で注目を集める存在に。2020年にポップ・スモークの『Meet the Woo 2』に収録された「Sweetheart」、ドレイクの『Dark Lane Demo Tapes』に収録された「Demons」、そして2021年にカニエ・ウェストの『Donda』に収録された「Off The Grid」に参加するなどして確実に知名度を高めると、2022年にはアリシア・キーズ、エイサップ・ロッキー、カニエ・ウェストら豪華ゲストを迎えて制作したアルバム『B.I.B.L.E.』でシーンに強烈なインパクトを与えた。ドリルミュージックのシーンが生んだ最もフレッシュなタレントの一人であり、ポップ・スモーク亡き後のブルックリンドリルを代表する存在として注目される。