最新リリース

- 2024年12月17日
- 38曲
必聴アルバム
- 前作「Come to Daddy」から5年の沈黙を破りリリース。全30曲で構成された本作は、Kanye Westをはじめ多数のアーティストにサンプリングされた"Avril 14th"や、睡眠的アンビエントテクノ"Gwety Mernans"、実験音楽志向の"Gwarek2"、狂騒的な高速ドラムンベースの"Omgyjya-Switch7"など、初期作品を彷彿させるメロディアスな構成から、複雑なリズムとエレクトロニクスサウンドまでが入り乱れる集大成的な作品となった。ジョン・ケージによる作曲法プリペアド・ピアノからインスピレーションを得た"Jynweythek"のような瞑想的な楽曲も強い印象を放つ。彼のイマジネーションと実験精神を凝縮したかのような興味深い作品が多く収録されている。
- UKエレクトロニックシーンの鬼才エイフェックス・ツインが放った衝撃作。強烈なノイズと緻密に構築されたインダストリアルビートの"Come to Daddy"で幕を開ける本作は、メランコリックなメロディを主体とした幻想的な音作りはほぼ影を潜め、電子音やエフェクトをポリリズム上に並べる緊張感漂うトラックを中心とする、ドラムンベース/アンビエント/IDMのダイナミズムを独自解釈した野心的な作品。曲ごとに変化する多彩なサウンドスケープは、1990年代中期に大衆化し始めたエレクトロニックミュージックに対する反骨精神にあふれており、所属するWarp Recordsの方向性を決定付けた。エイフェックス・ツインの真骨頂が堪能できる一枚。
- エイフェックス・ツインことRichard D. Jamesが本名を冠したアルバム。シンプルかつアンビエントなメロディを追求してきた初期作品と比べ、本作ではより複雑に構成された高速ドラムプログラミングを軸とする楽曲がメインとなっている。繊細なメロディラインが美しい"4"で始まり、幻想的な世界観を持つ“Goon Gumpas”や、複雑なドラムンベースとアンビエントテクノを織り交ぜる"Girl/Boy Song"など、エイフェックス・ツインが持つ多面性と実験精神が浮き彫りになった個性的な楽曲がそろう。それ以前と比べ曲が短かくなったことも、衝動的なアシッド感とディーブな陶酔を余すことなく体験できる要因となっているだろう。
アルバム
アーティストプレイリスト
リチャード・D・ジェームスについて
- 生年月日
- 1971年
- ジャンル
- エレクトロニック