辻井伸行

アーティストプレイリスト

  • はじめての 辻井伸行
  • 辻井伸行:隠れた名曲

辻井伸行について

日本を代表するピアニストの一人として国際的な舞台で活躍を続けている辻井伸行。柔らかい光を放つような優しい音色による繊細な表現から、秘められた激情を爆発させるかのようなパワフルな演奏まで、そのダイナミックなピアニズムがリスナーの心をつかんでいる。

1988年9月13日に東京で生まれた辻井は幼いころから才能を発揮。1998年には10歳でオーケストラと共演して注目を集めた。2000年に初めてのソロリサイタルを行うと、その後は国内の主要なオーケストラとのコンサートを次々に成功させていく。2005年には第15回ショパン国際ピアノコンクールに最年少の17歳で出場し、ポーランド批評家賞を受賞した。そして何といっても彼の存在を国内外に強く印象付けたのは、2009年に開催された第13回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールでの感動的なパフォーマンスだろう。このコンクールでの優勝は日本人としては初の快挙だった。その後は、日本はもとより米国やヨーロッパ諸国など世界各地で公演を行い、大きな賞賛を集めている。共演してきた指揮者のリストには、日本の佐渡 裕をはじめ、ウラディーミル・アシュケナージ、ワレリー・ゲルギエフ、ウラディーミル・ユロフスキ、ヴァシリー・ペトレンコ他、そうそうたるマエストロたちの名前がずらりと並ぶ。彼らが指揮する著名なオーケストラと数々の名演を繰り広げてきた辻井は、文字通り世界的なスターピアニストといえるだろう。

レコーディングアーティストとしてのデビューは2007年。その名も『debut』というファーストアルバムでは、ショパンやリストなどの名曲が収録され、みずみずしさにあふれた演奏を堪能できる。それ以降もその2人の伝説的ピアニストの作品をはじめ、モーツァルト、ベートーヴェン、チャイコフスキー、ドビュッシー、グリーグ、ラフマニノフといった大作曲家たちの名曲を多くレコーディングし、その卓越したテクニックと情熱的な表現で高い評価を得てきた。

そんな辻井は作曲家としての顔も持っている。デビュー当時から自作曲を発表しており、アルバム『debut』の後半は自身が手掛けた楽曲で構成されている。彼の人間性をそのまま写し取ったかのような親しみやすいメロディと豊かな詩情をたたえたオリジナル曲は、注目すべき辻井のもう一つの魅力だ。テレビドラマ『それでも、生きてゆく』や映画『神様のカルテ』のテーマ曲、映画『はやぶさ 遥かなる帰還』のサウンドトラックも好評を博している。世界を魅了する圧倒的なピアニズムとリスナーに寄り添う楽曲の数々。辻井伸行の音楽は今日も世界のどこかで誰かを癒やし、勇気づけている。