大貫妙子

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大貫妙子について

透明感に満ちた大貫妙子の声は、歌の中で鮮やかな景色を見せてくれる。どの時代のサウンドにも染まり、その魅力は変わることがない。2010年代以降は、シティポップの再評価の流れによって初期の作品が世界的に注目され、中でも心地よいAORサウンドがあふれる2作目の『SUNSHOWER』(1977年)は人気も評価も非常に高い。他にもシュガー・ベイブ時代の楽曲も収めたデビューアルバム『Grey Skies』(1976年)や3作目『MIGNONNE』(1978年)は時代を超えて親しまれている。思えば彼女は、この1970年代当時から大滝詠一、山下達郎、坂本龍一といった才人たちから強い支持を得る存在だった。もっともデビュー当初の大貫はセールス面で苦戦することも多かったが、1980年代からはその作品性の高さに時代が追い付いていった。中でも『ROMANTIQUE』(1980年)から舵を切ったヨーロッパ志向は歌の世界に明確なカラーを与え、このころから熱心なファンが付きはじめる。『cliche』(1982年)では「ピーターラビットとわたし」、そして『SIGNIFIE』(1983年)ではドラマ主題歌「夏に恋する女たち」が人気を集め、大貫のアルバムはヒットチャートの常連となった。彼女は大人の年齢になろうとしていたが、その歌の魅力が認識されるためにはシーンの状況も含め、音楽性の熟成にただ時間が必要だったのだろう。そして特筆すべきは、その透き通った歌声の魅力である。活動の足跡を振り返ってみると、AOR、ソウル、ジャズ、テクノポップ、ラテンなどのジャンルにわたり、大貫のボーカルはさまざまな音楽になじみ、寄り添い、その輝きを保っている。だからこそ彼女の声は時代を超え、世界中で新たなファンをつかみ続けているのだ。

出身地
Japan
生年月日
1953年11月28日
ジャンル
J-Pop
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アフリカ、中東、インド

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ヨーロッパ

ラテンアメリカ、カリブ海地域

米国およびカナダ