杏里
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杏里について

J-Popの夜明け前、1978年に「オリビアを聴きながら」でデビューした17歳の時から、それまでの誰にもない個性を放ち、音楽シーンに新しい風を吹き込んできた杏里。尾崎亜美はこの曲を書く際に、杏里自身がオリビア・ニュートン・ジョンを好きだという話に着想を得ていた。つまり日本語のポップスでありながらどこかインターナショナルな感覚があるという点は、初期から杏里独自のカラーであったといえる。

1980年代以降は「思いきりアメリカン」をはじめヒット曲を連発。先述した洋楽への感性や、早くから海外レコーディングを行っていたことは、この時代のシンガーとして無二の存在感を引き出していった。杏里だけが持つこうしたまれなセンスは、2010年代になって彼女をシティポップのクイーンとして評価する動きの下地にもなっていったのだろう。特に「CAT’S EYE」「悲しみがとまらない I CAN’T STOP THE LONELINESS」を収録した1983年のアルバム『Timely!!』はAORの名作として誉れが高く、また同時期の「Remember Summer Days」はシティポップの名曲として世界中から認知されている。

2000年以降は移住先のロサンゼルスを拠点としながら音楽活動を継続。日本でもコンスタントにライブ活動などを行っている。2021年には竹内まりやとのユニット、Peach & Apricotの名義でシングル「Watching Over You」をリリースした。この曲にもまさに杏里だからこその優しい歌声がしっかり生きているのがファンにはうれしいところである。

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