レゲトンやラテントラップの典型に縛られない曲作りで、2020年代ラテンポップの新たな地平を切り開くラウ・アレハンドロ。1993年にプエルトリコで生まれ、歌と作曲を学びながらクラブに通う中でダンサーとしても名をはせるようになった彼は、2014年からネット上に楽曲を発表し始めた。ニッキー・ジャム、Farrukoらとのコラボレーション曲をヒットさせながら存在感を高めると、2020年にはメジャーレーベルから初となるアルバム『Afrodisíaco』を発表。レゲトン路線でも豊かな才を示したが、翌年には意表を突くシンセポップ調の「Todo De Ti」を大ヒットさせると、続くセカンドアルバム『VICE VERSA』（2021年）ではより幅広い音作りで大きなインパクトを残した。