バーナード・ハーマン

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  • Psycho (The Complete Original Motion Picture Score)

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バーナード・ハーマンについて

アルフレッド・ヒッチコック監督の『Psycho』におけるモーテルのシャワールームでの殺人シーンは、映画史上最も革新的で象徴的な瞬間の一つだ。そしてこの場面のためにバーナード・ハーマンが書いたヴァイオリンの鋭い音色を使ったフレーズは、この異常性と恐怖感に満ちたシーンと切っても切れない関係にある。ハーマンは、この作品をはじめとする50本ものサウンドトラックを作曲した映画音楽の革新者として知られているが、それでも映画音楽作曲家という肩書きを拒否し、自らを新ロマン主義の作曲家と定義していた。1911年にニューヨークで生まれた彼は、父親の蓄音機から流れる音楽に触れたり、カーネギーホールでコンサートを聴いたりしながら育っていった。1934年に作曲家、編曲家、指揮者としてCBSラジオに採用されたハーマンは、伝説的な番組『The Mercury Theatre on the Air』の音楽を担当する。そして、この番組のディレクター兼出演者だったオーソン・ウェルズが映画製作に乗り出した時、ハーマンは作曲家として起用されたのだ。ウェルズの名作『Citizen Kane(邦題:市民ケーン)』の音楽を手掛けたのもハーマンである。その後彼はヒッチコックから『The Trouble with Harry(邦題:ハリーの災難)』の作曲を依頼され、これを端緒に『Vertigo(邦題:めまい)』『North by Northwest(邦題:北北西に進路を取れ)』『Psycho』などの傑作映画で、ヒッチコックとコラボレートした。その一方で、ハーマンによるコンサートホールや舞台のための音楽は、自身によるフィルムスコアの影に隠れてしまっているが、「I Have Dreamt」などのアリアで知られる魅惑的なオペラ『Wuthering Heights(嵐が丘)』(1951年)は、一聴の価値がある。最晩年の1975年まで作曲の手を止めなかったハーマンは、マーティン・スコセッシ監督の代表作の一つである『タクシードライバー』ためのスコアを完成させた翌日にこの世を去った。

出身地
New York, NY, United States
生年月日
1911年6月29日
ジャンル
サウンドトラック

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