最新リリース

- 2025年3月28日
- 5曲
シングル&EP
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参加作品
ファーディ・グローフェについて
作曲家/編曲家/マルチプレーヤー/指揮者として活躍したファーディ・グローフェは、アメリカで最も早い時期からジャズと芸術音楽の橋渡しをした音楽家の一人だった。1892年にニューヨークの音楽一家に生まれたグローフェは、1910年代、Los Angeles Symphonyでヴィオラ奏者を務める傍らで、自ら率いるダンスバンドのための曲を書くなど、クラシック界とポップ界の両方で頭角を現す。その後1920年代になると、バンドリーダー兼指揮者のポール・ホワイトマンのために、ラジオ向きの洗練された曲を書いてビッグバンド時代の先駆者の一人となり、多彩かつ複雑に構成されたセクションや即興演奏といった、ジャズを定義する多くの音楽的慣習を体系化した。またグローフェは、1924年にジョージ・ガーシュウィンが作曲した歴史的名曲「ラプソディ・イン・ブルー」の豪華なオーケストレーションを担当したことでも音楽史にその名を刻んでいるが、自ら率いたコンサートバンドのための曲や、オーケストラのための音詩の作曲も行った。それらの作品の多くは、日本ではテレビのクイズ番組で使われた第4曲が非常に有名な『Mississippi Suite(ミシシッピ組曲)』(1925年)、『Death Valley Suite(死の谷組曲)』(1949年)、そして、おそらく彼の作品の中で最も広く知られている『Grand Canyon Suite(グランド・キャニオン組曲)』(1931年)に象徴される通り、明確にアメリカをテーマにしたものとなっている。グローフェは1972年に亡くなるまで、ラジオ番組や映画のための曲を書き、作品の委嘱を行うなど、作曲家、指揮者、教育者として精力的に活動を続けた。
- 出身地
- New York City, United States of America
- 生年月日
- 1892年
- ジャンル
- クラシック