最新リリース
- 2023年5月26日
- 6曲
- All Hope Is Gone · 2008年
- Vol. 3: (The Subliminal Verses) · 2004年
- Slipknot · 1999年
- Iowa · 2001年
- Vol. 3 The Subliminal Verses · 2004年
- Slipknot · 1999年
- .5: The Gray Chapter (Special Edition) · 2014年
- We Are Not Your Kind · 2019年
- We Are Not Your Kind · 2019年
- Slipknot · 1999年
必聴アルバム
- コーンやリンプ・ビズキットを手掛けたRoss Robinsonのプロデュースによる、記念すべきデビューアルバム。90年代後半のニューメタルブームからの流れも受け継ぎながら、より攻撃的かつ混沌としたサウンドでシーンに衝撃を与えた。Joey Jordisonという強力なドラマーに加え、パーカッション2名、サンプラー、ターンテーブル担当まで含めた総勢9人のメンバーが、異様なマスクを着けて大暴れするステージングをそのまま落とし込んだような豪快な一作。ただ、その情報量の多さにもかかわらず、ごちゃごちゃした印象はない。代表曲「Wait and Bleed」のイントロを聴けばすぐに分かる通り、コリィ・テイラーのボーカルは、吠え叫びながらすごみをきかせる野太さだけでなく、フックのあるメロディアスさも兼ね備えている。その意外性も大勢のリスナーから支持を獲得し、発売の翌年にはプラチナディスクに輝くセールスを達成した。
アルバム
- 2001年
- 2023年
- 2023年
- 2022年
アーティストプレイリスト
- 迫力のパフォーマンスで圧倒する、現代メタル界を代表するバンド。
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スリップノットについて
新たなミレニアムの到来を前に終末論が人々の恐怖をあおる中、スリップノットはそのサウンドトラックを提供するのにふさわしいタイミングで登場した。1995年にアイオワ州デモインで結成されたこのバンドは、モッシュピットを起こす攻撃性にターンテーブルの効果を融合した実験的なサウンドで、ニューメタルと呼ばれる新たなスタイルの先駆けとなった。そして、1999年のセルフタイトルデビュー作『Slipknot』と2001年のセカンドアルバム『Iowa』は、パームミュートを駆使した極太のリフにスラッシュメタルのスピードとドラムンベースのリズムのようなアグレッシブなパーカッションを加え、そのサウンドを新次元に推し進めた。彼らの恐ろしさは、サウンドだけにとどまらない。彼らが着けているグロテスクなマスクは、まるでマリリン・マンソンが1990年代に確立した衝撃的なロックパフォーマンスをアップデートしたかのようで、グラインドハウス映画に出てくる死のカルト集団を想起させた。しかしこのバンドには、典型的なメタルシンガーのうなり声よりもずっとエモーショナルで深みのある歌声を持つリードシンガー、コリィ・テイラーがいたのだ。テイラーは、同時に活動していたポストグランジバンドのストーン・サワーで磨いたメロディ感覚を取り入れていく。2004年の「Duality」で見られるように、喉が轟くような叫び声に適量のポップ要素を加えたことで、スリップノットはヒットチャートの上位に長くとどまり、グラミー賞を受賞するバンドとなった。そして時がたつにつれて、スリップノットのホラーショー的な演出は、視覚的なギミックというよりも、度重なるメンバーチェンジと数々の悲劇(2010年にオリジナルベーシストのポール・グレイが他界)を耐え抜いたバンドの不変性を示す重要な印になっていった。デビューから20年を経て、世界12か国のチャートで1位を達成した彼らのアルバム『We Are Not Your Kind』(2019年)は、かつてないほどアグレッシブで実験的な作品である。スリップノットにとって、終末とは常にすぐ近くにあるものなのだ。
- 出身地
- Des Moines, IA, United States
- 結成
- 1995年
- ジャンル
- メタル