Weinberg: Symphonies Nos. 2 & 21

Mieczysław Weinbergは、21世紀におけるソビエトでプロコフィエフとショスタコーヴィチに次ぐ3人目の偉大な作曲家との誉れが高い。本作はそうした彼の評価を如実に示す内容となっている。55分にも及ぶ6楽章から成る「交響曲第21番」は、1991年に副題としてユダヤ人の死者への祈りを意味する"Kaddish"と付けられた重要な作品。Weinbergの両親と妹はナチスによって殺害されており、この交響曲はワルシャワ・ゲットーにおけるすべての犠牲者に捧げられている。バーミンガム市交響楽団の首席指揮者であるミルガ・グラジニーテ=ティーラは、同楽団と室内オーケストラのクレメラータ・バルティカを率いて、細部に至るまで丁寧にこの作品の真髄に迫っていく。弦楽だけで演奏される「交響曲第2番」も、Weinbergの個性が色濃く反映されたもので、全編にわたり透明感あふれる美しさをたたえている。

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