

“柔らかい月”を意味するユニット名を冠したファーストフルアルバム。インディーズ時代の楽曲を含む全14曲に、結成から3年間の歩みが凝縮されている。作詞を手掛けるYUKA(Vo)は、星や太陽、おとぎ話などをモチーフにした詩的な言葉選びで、日常を月の光のように優しく照らし出す。一方、コンポーザーのMASAKIは、温かなアコースティックサウンドを基調としながら、ハードなギターロックやアッパーなビートも織り交ぜ、刻々と表情を変える月のように多彩な音を紡ぐ。古代ギリシャ語で“友愛”を意味する「フィリア」など、時にシリアスなテーマへと踏み込んだ楽曲がユニットの表現幅を大きく広げ、リスナーからも大きな支持を得た。満月の夜に配信ライブを行うという神秘的なスタイルでも異彩を放った2人は、2年後のシングル「Sunshine Girl」で本格的なブレイクを果たすが、このデビュー作の時点で彼らの透明感あふれる世界観はすでに完成されていたといえる。