The Nothings of The North

The Nothings of The North

本作に対して坂本龍一が賛辞を贈ったことで、Ametsub の名前を大きく知らしめることになったセカンドアルバム。フィールドレコーディングやノイズの断片を散りばめた緻密なプログラミング、中心に据えられた美しいピアノの旋律や多彩なリズムパターンと音響アイデア、そのどれもが格別なはかなさ、かすかさのようなものを携えている点で、多くの電子音楽にはない詩情あふれる幻想的なドラマ性を構築している。ポストロックに通じるようなスケールの大きさも感じられ、そこがテクノ〜エレクトロニカ〜電子音楽の愛好家以外にも広く受け入れられたゆえんだろう。2010年代のエレクトロニックミュージックの広がりと深化の指標となるような作品である。

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